畜log

三十路の元社畜のブログです。酒や飯、ゲーム、仕事などについて書きます。

外資IT退職時の建前とホンネ

本エントリは Splathon Advent Calendar 2023 の 8日目の記事となります。
adventar.org


数年働いた外資ITを数ヶ月前に退職しました。
どこかのタイミングで在職中に得られた内容や転職経緯などを記事にできたらと思い書き起こしています。よかったら最後までご覧ください。

・・・なんてお話をnoteに書きました。
※直リンク消してSlackのrandomに貼ってます。


せっかくsplathonの皆さんに届けるにあたり、真面目すぎる記事を書くのも良くないと思ったので、建前だけではなく後ろ暗い本音をつらつらと書こうと思います。
※言葉遣いが下品なので気分を害されるかもしれません。ご容赦ください。
※ちなみに建前とは表現しましたがnoteも結構本心を真面目に書いています。ぜひご覧ください。

前提:自己紹介と前職の話

社畜と申します。30代・既婚者です。
今はもっぱら飲み会来るだけのおじさんになっていますが、数年前はオフラソンに参加するくらいにスプラトゥーンをやっていた時期もあります。今でもサーモンランやオープンマッチはやりますしboshuもたまに見ているので良ければご一緒させてください。

前職についてnoteでは伏せましたが、SFA/CRMが有名な企業に3年ほど在籍し、プリセールス(技術営業。営業と一緒に訪問して自社製品のデモなどを担当する)として働いていました。
※飲み会などでお会いした際には実社名含めて何でもお話します。が、この記事の都合上名前は伏せております。

以下、本題です。
自分がやる気なくして転職しようと思った経緯をちらほら書きます。

組織風土が腐った日系企業

営業部署は数字のみで評価される外資IT文化となっていたものの、自分が所属しているプリセールスの部署を始め他の部署は完全に日系の大企業となっていた。

  • 10数年前から在籍し、すでに最新の製品・技術動向など頭から抜けてるおっさんとおばお姉様方が上の席を独占
  • 当人達は何をしなくとも下のメンバー層の優秀な人たちが働くことで自分の目標数値はある程度達成できるのでほぼ何もしない
  • やるとしてもそれっぽい営業施策を作りメンバーに押し付け自分の上司にアピールする人が大半
  • 昇格・昇給は売上数字よりも年功序列・お気に入り優先

入って半年~1年でこれらの現状が把握できたため、どこかしらでそっと抜けよう...とは思っていた。

成績改ざん

上記に関連して行われていた。
プリセールス部署では「営業活動や営業への支援でN時間稼働したことをCRM上で報告したら商談の受注数字を計上する」というルールだったのだが、

  • 退職した先輩の商談を勝手につける
  • 「カレンダーに訪問履歴ないですが勝手に同行して支援してました!」で押し切って登録
  • 30分壁打ちしただけでX000万の商談を自分のものにするマネージャーのお気に入りの先輩(マネージャーは黙認)

など、全くフェアじゃないことをする輩が一定存在していた。

自分は結構真面目に活動していたし、日に日に数字が上がっていく様子を見ることも楽しんでいたのだが、さすがに何度もこんなことをされて営業成績トップです!みたいな茶番をされて心が萎えてしまった。本当にフェアなゲームじゃない。
そんな数字遊びするくらいなら営業の支援の一つでもしてあげてほしい。

営業職に対して傲慢なベテランの同僚

表のnoteにも書いたのだけど、僕は営業はリスペクトを持って接するべき協業先だと思って仕事をしていた。
お客様への提案主体であり、初回訪問も最後の契約取り付けも営業が主導、時には体を張って顧客のクレームを受けたり数字が上がらない場面ではマネージャーや役員に詰められる。そんな彼らに対してプリセールスは寄り添って商談や顧客対応を一緒に担うのが本分、と自分は考えていた。
だけれども、先程の数字改ざんと似たようなノリで一定のベテラン営業は内部の会議にしか参加せず、上から目線で営業の資料への指摘しかしない人も一部存在していた。デモもろくに作らないし訪問もしないのに、取れそうな大型商談だけ「なにか手伝いますか!」とアピールするのは本当に間違っていると感じていた。

セ・リーグパ・リーグ

外資ということもあり、ローパフォーマーの営業に対するパワハラは仕方ないかなという部分もあった。
自分はプリセールス部署だったので対岸の火事的な感じだったが、それでも気弱な営業がマネージャーや役員にド詰めされているのを見ると気の毒ではあった。せめて個室でやりなさい。

どちらかというとセクハラのほうが問題で、社内でも有数の執行役員やマネージャーが新卒女子に対してハラスメントや不倫、みたいな話がちらほらとあった。
直接面識がない方ばかりだったので「まあ会社の一部分が腐ってるよな」程度ではあったが実際に自分の部署でも不倫おじさんが何人かいて社内異動させられている人もいた。他にもしょうもない話としては不倫相手と合体している写真をばらまいていたおじさんがいて、飲み会の席で若い営業の女の子から「まじであのハ◯撮りハゲおじさん無理なんだけど!!!」みたいに愚痴られた。仕事面は優秀で尊敬していた先輩だったので悲しかった。

自分も人間できているタイプではないので多くは言わないけど、流石にうーん・・・となるような内容が増えていたと思う。

糞マネージャー

自分の組織は基本はアライン制(8名程度の営業チームに対しプリセールスが1人専任で担当し一緒に営業活動を行う)だったのだが、時折マネージャー権限で金額高い商談を「今までの経験値があるから」「得意業種だから」という理由で先輩のプリセールスにつけかえられたりした。
マネージャーも数字をあげないといけない立場であり、確度が見込める先輩につけるのもまあ仕方ないのである程度は黙認していたが、
流石に自分が前期から担当しているお客様&デモ準備も僕が担当していたのに何故か途中から先輩につけかえられていたときはこのババアお姉様やりやがった!と憤った。
これおかしいですよね、と抗議したらノーロジックで泣かれたのでもう何を言っても無駄だな・・・と諦めの境地に達していた。

一緒に働く人の変化

優秀な人がいる一方で、見切りをつけて出ていく人が増えたりレイオフになって一時金もらえるまではしがみつこう、という姿勢の人も散見されていた。
数年前は優秀な営業が揃い踏みした働きがいランキング一位の企業でもこうなってしまうんだな、という時代の流れを離職前の数カ月間に肌で感じた。

※色々と社内の腐った人間の話を書きましたが、一方で尊敬する先輩や優秀な営業マンも存在している企業だったことも事実です。

キャリアとお金

上で書いてきたような組織だったので、マネージャーのお気に入りになって良い営業・良い案件さえ貰えば数字達成もできるようなぬるい環境にもすることができた。
一方で、SaaSのバブルが弾けつつあるなと思っていたのでこのままプリセールスのIC(メンバー)だけやっていたら絶対将来が詰まるため、数年でマネージャーに昇格できそうな会社やポストセールスポジションにお引越ししたほうが良いよなと思っていた。
関連して、このままいても次は半年-1年後に昇格(とマネージャーから言われていた)だったので良いオファーくれる会社があれば転職しよう、と思って転職活動していた。
「私はあなたを評価しているわ!」と口でいうだけじゃなくて他にもやることやってほしかった。

終わりに

表の記事との対比で本当にきったないことを書き連ねましたが、表も裏も実話をもとに書いています。
個人的に、前職の種々のプロダクトは素晴らしいものが多く特にCRMとBIは今後も何らかの形で関わりたいと思えるくらいの内容でした。そのため組織の腐り具合がより一層残念に感じています。
ここまで色々書きましたが外資ITもプリセールス職も得られるものが種々あるというのは本気で思うので、もしこの話に興味ある方いらっしゃれば、Discordなり飲み会なりでお話できれば幸いです。