7年間勤務したSIerから転職しました
この記事はSplathon Advent Calendar 2020 12日目の記事です。
昨日はodanさんが...と書きたいところですが現在体調崩されているようです。遅延もアドベントカレンダーの醍醐味的なところがあると思うので、しっかり体調治すことを優先してください。
→更新されていました。第二期 大王戦のふりかえり - odan’s diary
はじめに
タイトルの通り、新卒から7年勤めていたSIer(※1)を退職し、別の会社へ転職しました。
自分が退職ブログを書くなんて恐れ多い...と思っていましたが何人かの方(特に若手エンジニアの方)から是非見てみたいというお話を頂いたこともあり、自分の整理のためにも書くことにしました。
駄文ですが読んでいただければ幸いです。
※時系列や業務内容などは少し濁して書きます。ご容赦ください。
※忙しい方はまとめだけでも見てやってください。
簡単な経歴
転職までの時系列
①転職半年前
ちょうど大きなリリースが終わり、次のプロジェクトに入ったタイミングでした。
このときは直近の業務に対して物凄く不満要素があったわけではありませんでしたが、過去の業務内容からいくつかモヤッとした思いを抱えているような感じで『転職考えてみるか』という感覚でした。
- プロジェクト管理系の業務にあまり魅力を感じない
- でも自分のキャリア的には将来プロジェクトマネージャー(PM)になるのが一番濃厚
- 目の前のPMが辛そう ※PM業務以上に上の人に押し付けられている社内業務が辛そうだった
- 要件定義を担当していた頃が一番楽しかった ※サービスの利用者にとって最善の内容は?をお客さん含め皆で検討していく過程が好きだったんだと思います。ただ工数だけかけてお金がもらえる的な案件や社内政治色が強い案件は嫌いでした
- 尻拭い的な業務が少ない仕事ないかな...
②転職4〜5ヶ月前
世の中でコロナ云々叫ばれていた頃です。友達と飲みに行く回数も減りげんなりしていましたが、DiscordやLINEなどを使って色々な人の話を聞いていました。
splathon内の同世代と飲む(転職理由整理)
30歳のchannel(※2)をslackに作った時期でもあり、「どうせなら皆でリモート飲みするか」と集まってワイワイ飲んでました。
その時の自分は「~~な感じだからITコンサルとかが良さそうですよね~」みたいなふわふわしたことを話していたのですが、ちょうどこのタイミングで転職された ごんべーさんから色々とアドバイスしてもらいました。
- 今の社畜さんの内容だと何故ITコンサルなのか、何故要件定義を引き続き担当したいのか、という部分の検討が弱そう
- 一度自分の言葉で整理してみるとよい
※以下のスプレッドシートはごんべーさんから貰ったアドバイスを元に検討ポイントを整理したものです。転職の他にも直近の業務で不満がある人・部署異動を考えている人の深堀りにも役に立つ内容なので是非一度見てみてください。
エージェントの話を聞く
この時期にビズリーチに登録し、連絡が来た中から数名のエージェントの方とコンタクトを取りました。
※幸い、自分のような経歴のSEはITコンサルに一定数転職されている&需要もあるということもあり、多くの方が連絡をくれました。
ごく一部のエージェントの方は利己的な部分(僕の希望<紹介料を優先して求人票を送っている?)を感じましたが、殆どのエージェントの方は親身に自分の希望を聞いてくださった上で「○○社、✕✕社が良さそう。理由は~」「今は△△の求人が閉じている。もし本当に希望するなら転職時期を考えたほうがよい」など対応してくださいました。はじめから知り合いの会社にリファラルで入るんだ!と決めているような方も一度エージェントの方と話して志望理由・選択肢を整理することをおすすめします。
以前働いていた人と飲む
上記色々書きましたが決定打となったのはこちらでした。以前別プロジェクトで一緒に働いていた方と飲む機会があり、仕事の話や↑の整理内容をざっくり話したところ、うちの会社・ポジション(Saasの技術営業)受けてみない?と言われ快諾しました。
※色々と惹かれる要素はあったのですが、社風として顧客の課題を聞いた上で提案内容を決定していく点(押し売りはしない)・ポジションとして今までのエンジニア経験が活かせる点が決め手でした。
※結局、当初検討していたITコンサルとは別の業種を選ぶ形になりましたが、似ている要素も多かったため当時検討した内容は充分役に立っていました。
③転職3ヶ月前
上記、リファラルの形となりましたが選考の前にカジュアル面談が追加されたのみで外部の方と同じプロセス(合計2回の面接)を経て採用いただきました。最終面接は模擬提案をしなければならず残業後や休日に準備するのが正味これらの転職道中で一番きつかったです。
ただ、ここでもsplathonの方に色々助けてもらいました(チャーリーさんが類似の業務を担当されていたこともあり、 peroliさんを介して色々質問させていただきました。本当に感謝です。まだ御礼できておらず申し訳ありません)
最終面接の当日夜にオファー、翌週に現職の上司に離職の旨を伝えました。
また、これは業界というよりも転職先の社風が強いのですが、転職先の上司になる方が入社前に1on1の時間を設けてくださり色々相談する機会をいただくことができました。初めての転職・職種であること、自分がプレゼンスキルに全然自信がない旨なども正直に伝えたところ、上司がエンジニア出身者がはまりがちなポイントや対策のための勉強方法などを色々レクチャーしてくれたことはかなり恵まれていたと思います。
④転職2ヶ月前以降
後は消化試合的な色味が強かったです(大手あるあるの社内スタンプラリーを経て人事に書類をもらう、自担当業務のクローズまで対応)
有給消化期間中は トラこうさんと人生さんに薦められたヴァイオレット・エヴァーガーデンを見てドハマリしていました。本当にいい作品です。是非Netflixへ契約しアニメ版を見てから映画館へ行ってください。
入社後~現在は社内研修後、部署に入り先輩の案件に同行したり過去提案を元に資料作成や提案練習、資格の勉強をひたすらこなしている毎日です。ひいひい言ってますがなんだかんだ楽しくやっております。
SIerの話
ここまで転職の道中について書きましたが、お世話になったSIerについて少しだけお話します。
退職の決め手は
特にコレ、という決定的なできごとがあったわけではありませんが大体以下です。
SIerについて(入ってよかったと感じたこと)
上記色々書きましたが、僕はSIerで多くのことを教えてもらい、得ることができたと考えています。業務でお世話になった人は沢山いましたし、今でも関係が続いている方がいることは幸運なことだと感じています。
配属先の部署や業務にも寄りますが、大手のSIerだと以下のスキルや利点を得ることが可能です。エージェントの引き合いを考えても市場価値に繋がる要素が多いと思います。
- 対人折衝能力(お客さんやパートナー、外部連携先担当者など多数の人と関わった中で得たスキル)
- マネジメント能力、チームリーディング(今でも不十分ですが。若手の頃からチームリーダーをさせてもらえたことはかなり大きかったです)
- ドキュメント作成力、レビュー能力
- 業務や仕様を理解するための学習ノウハウ
- ハードワークに耐えうる精神力(このご時世だと色々言われそうですが)
- 業界・同年代の水準以上の給料、福利厚生
- etc
もし、現在転職を考えているSIerの若手の方がいたら、上述の整理シートの内容に加え、現在の業務で得られている要素なども加味した上で異動や転職を考えてみると良いかと思います。自分で良ければ相談に乗るのでよかったら連絡ください。
https://twitter.com/udemae_chief
まとめ
色々と書きましたが以下が自分の伝えたい事項です。
- (初めての転職)色々な人の話を聞いてみる。退職理由ややりたいことを自分の言葉で整理する。
- (異業種転職)正直に現状のスキルややりたいことを転職先の方と摺り合わせる。
- (現在悩んでいるSIerの若手の方へ)配属ガチャは正直大きいし、ストレスが溜まる仕事も多数あるが現業務で得られること・負に感じていることをまずは整理してみてほしい。困ったら社内外問わず人と話してみる。
転職にあたり色々相談に乗ってくださったsplathonの方々(※4)に本当感謝です。今回の活動を通してやはり人と人の繫がりが何よりも宝、と強く感じました。とりわけsplathonは人材豊富・心優しい方が多く本当に貴重なコミュニティです。引き続き仲良くしていただければ幸いです!
明日はななさんの 2020年、楽しかったゲームやできごとを配信とともに振り返るです。最近は多忙で配信数が減っていますが元気なななさんのストリーミングをお待ちしております。
(※1・・・SIerとは)
今さら聞けないSIer(エスアイヤー)を初心者向けに徹底解説!(※2・・・同世代の方で是非来たい、飲みたい!という方がいらっしゃったら言ってください。inviteします)
(※3・・・もちろん尊敬すべき社内の先輩やお世話になったパートナーさんは数多くいました。全員が全員というわけではありません)
(※4・・・ごんべーさんを始め同世代の皆さん、koutalouさん・tsukabyさん、miiくん、鳥さんなど転職相談乗ってくださった方、実際の面接の時に助けてくださったチャーリーさん・peroliさん、結構悩んでたときから相談に乗ってくれていたトラこうさん・人生さん、素敵なイラストの利用を快諾してくださったババンバさん、愚痴飲みに付き合ってくれたあおべえさん、はねけん、にかいどうさん、他大勢の方々。本当にありがとうございました!)